VALHELLIO [萌え]
23世紀、地球。
新たな粒子『マナ』の発見により、人類はさらなるステージに到達した。
『マナ』は地球上の全ての生命体がもつ、もっとも根源的な
エネルギーであり、『マナ』を持つものこそが、生物であった。
時を同じくして、ロボット工学は大きな進化を遂げていた。
有機素材を用いて、人類と酷似した姿形をもつ『生体ロボット』が開発されたのだ。
粒子『マナ』の力によって、生体ロボットたちは自我を獲得する。
彼らは『ヒューマノイド』と呼ばれ、人類にとって忠実な道具となった。
……しかし、それは諸刃の剣だった。
2233年。世界を巻き込んだ大戦が勃発する。
この戦争の口火を切ったのは、人類ではなく彼らが作り出した、
『ヒューマノイド』たちであった。
自我に目覚めたヒューマノイドたちは、指導者『リィン』に率いられ、人類に対して反乱を起こしたのだ。
数年にわたった世界規模の戦乱は人類の勝利で幕を閉じる。
文明社会に与えた被害は甚大だったが、灰色の廃墟の中から再起を図り、
再び平穏の時代を取り戻していた。
二度と戦争が起きぬよう祈りつつ……。
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